当日はMCとして白石稔さん(鳴瀬小鳩役)、小原好美さん(鳴瀬しろは役)のお2人が登壇し、ゲストとして千葉翔也さん(鷹原羽依里役)、高森奈津美さん(空門蒼役)、稗田寧々さん(久島鴎役)、岩井映美里さん(紬ヴェンダース役)が登場。アニメに関する新情報や制作陣によるスタッフトークなど、多彩な話題が展開された。
会場が静かな熱気に包まれている中、まずは開幕に先立ってくす玉が登場。
全員で声を揃えたカウントダウンの後に割れた中身からは「祝 サマーポケッツアニメ化」の文言が飛び出し、沸きあがる拍手に思わず小原さんが涙ぐむシーンも。同時にTVアニメのメインビジュアルも初公開となり、客席が期待感とお祝いムードで一色に染まった。
イベントはキャストの自己紹介から始まり、その後各キャラクターのビジュアル紹介や場面カットが公開されるとキャラクターごとに異なるリアクションが巻き起こった。
自己紹介ではファンにはお馴染みの「むぎゅー!」や「優しくお願いしますーーー!」といったセリフも飛び出し、序盤から熱い歓声が飛び交うほどの盛り上がりに。
キャストからの作品愛にあふれる感想やツッコミ、ファン目線すぎる千葉さんへのイジりも交えつつ、笑いや驚きに包まれながら和やかな雰囲気で会は進行していく。
そして会場が温まったところで満を持して第一弾PVが公開となり、実際に動いているキャラクターたちを前に、アニメを切望していたファンたちは思わず感極まっているようだった。さらに、連続2クールでの放送となることも発表され、会場だけでなく配信のコメント欄も大いに沸いた。
アニメから新たに鴎役を演じることになった稗田さんは「役が決まったときから鴎を演じる自覚はあったんですが、PVで動いている鴎を見ると改めてすごく実感が湧いてきて、アニメでもみなさんに愛してもらえるといいなと思います」とコメントし、ほかのキャストも万感胸に迫る様子であった。
スタッフトークでは、ゲームディレクターの魁さん、監督の小林智樹さん、プロデューサーの中島直人さんが登場。声優陣から制作スタッフに聞いてみたい質問を次々に投げかけ、TVアニメの制作状況、各キャラクターのストーリー、音楽、名物シーンや作品の舞台がどう再現されているかなど、具体的なエピソードを交えながら多岐にわたるトークが展開された。
中島プロデューサーが「ゲームの音楽がすごく良い曲が多いので、原作を大事に作ってほしいということで小林監督や音響監督に伝えて丁寧に作っていただいたのでファンを裏切らない形でできているかなと思う。また、アニメのテンポ感に合わせてビジュアルアーツさんに編曲や書き下ろし楽曲を提供いただいたのでその辺りも楽しみにしていただければ。」と話した際には、千葉さんをはじめとしたキャスト陣からも喜びの声が上がった。
最後にアニメ以外のコンテンツに話が及んだ際には、公式ラジオ「Summer Pockets Radio~鳴瀬家の食卓~」の続編が放送決定したほか、9/16より『Summer Pockets』に関連する電子書籍が配信されることも発表された。
その後は鈴木このみさんのミニライブが開催され、TVアニメのオープニング曲「アルカテイル」とエンディング曲「Lasting Moment」を披露。
ここからは客席もスタンディングとなり、それぞれが思い思いにペンライトや全身を使って盛り上がり、会場のボルテージはますます上昇していった。
合間のMCでは、ゲームから引き続きイナリ役として出演すること、そしてKeyの楽曲が9/16よりサブスク解禁されることも発表され、会場のあちこちから大きな歓声が上がった。
フィナーレでは出演者全員が再びステージに集まり、挨拶では小林監督から「キャストの皆さんやスタッフが本当に作品を好きでいてくれているので幸せな作品だなと感じる。今回は作りながら手ごたえを感じることも多く、きっとファンの皆さまにもそれを感じてもらえるのではないかと思うので来年を楽しみにしていただければ。」と締めくくり、イベントは終幕した。