本日（すでに昨日ですが）は、出張で、本読みとBGMの打ち合わせでした！
みなさん、最新のＰＶはご覧になられましたか？　トップのムービーからご覧になれるので、まだの方は是非！
超クールなミニマルがバックに流れてますが、あんなのをまさに劇中に流そうとしてます。
あまり主張が激しすぎると、物語を食ってしまいかねない...ということで、ここは音響監督さんとの戦いになりそうですが、おれはあえてリミットぎりぎりを目指してディレクションするつもりです。
アニメではかつてありえない劇伴を今回お願いするユニットさんには作ってもらおうと思ってます。

本読みはですねぇ...
ついに最終話を納品し終えた！！　やった！！
残るは尺との戦いの第十二話のみ。
これも、次の本読みで終わるでしょう。
後一回で長かった本読みが終わる！！

ひっそりと主題歌とエンディングのボーカルレコーディングも終わってるんですよ。
あの日は壮絶だった...。
１３時スタートで午前３時終了...。その後、さらにメイキングのインタビュー受けて、終わったのが３時半...。
ボロボロになった...。

またハガレン枠のＣＭ、見逃したあああーーーーー！！
鳥羽Ｐはどうして事前に教えてくれないんだ？　ホワーイ？
Na-Gaくんはリアルタイムで見ていたらしい、ジェラシーーー！！

出張の帰り、明日から連休のせいか、新幹線の指定席が満席！！
仕方ないので、自腹で５０００円払い（こういう贅沢は経費で落ちません...）、グリーンに乗る...。
そして、取り出すはポメラ。（買い直したブラック！）
冬コミ商品（Angel Beats!とは関係なし）の脚本がなんと休み明けの火曜〆なのだ...。
残り２０ＫＢ近く...
ぜってー間に合わねー（滝汗
藤井くんがぐーすか寝てる隣で、ひたすらポメラを打ち続けた。
おれがもし、１０ＫＢ打ててたら、西中島で焼肉食おうぜ！！と言っていたのだけど、着いた頃には、下向いてひたすらキーを打ってたので乗り物酔いして、吐き気を催して何も食う気が起こらなかった...。
うどんだけをすすって、寂しく帰宅...。

あのね、ここでひとつおれは言いたい。ずーっと言いたかったことなのだけどさ、思い切って言うよ！
新大阪の近距離圏内に集まるタクシーの運ちゃんたちの接客のなってなさはどうなのさ！？
今日の話ではなく、前の話なんだけど、
万札しかなくて、あー申し訳ないなあ、と思いながら、
「すみません、一万円札しかないんですが...いいですか...？」
と謝りながら申し出たら、
「ええー！？　たった○○○円やで！？　そんなあほな話あるかい！　何考えてんねん！！」
て半ばキレられた...。
前にも同じ状況があって、やっぱその時も、
「はぁ？　なんやねん！？　んもうっ、めんっどいなぁ...」
みたいにすげーうざがられた。
なんなの？　万札は事前に崩して乗るのがエチケットなの？　おれのほうが悪いの？　こんな接客が当然なの？
思わず、
「なら釣りいらんわああ！！」
と、一万円札をシートに叩きつけて、出てやろうかと思ったわ...。（小心者なのでできないけど）
敬語を使わない運ちゃんも多い。
「○○までお願いします」
「はあ？」
こっちが「はあ？」なるわ。
なんだ？　おれの心が狭いだけなのか？
出張帰りでぐったり疲れて、深夜料金になってまで乗ってるのに（しかもタクシー代も自腹なのだ！）、なんで行き先告げて「はあ？」言われなあかんねん。
その後わかりやすく行き先を言い直すと、
「なんや...」
こっちが「なんや！」なるわ！
地方とかでタクシーに乗ると、すげー運ちゃんの愛想がいいのね。この町を良く思ってもらおうって気持ちがすごく伝わってくる。
「ああ、いい町ですね」
と言いたくなる。
が、新大阪でタクシーを拾うと、
「殺伐とした町ですね」
と言いたくなる。

今日の運ちゃんは、まあ、普通だったが...。
大阪ではタクシーを拾うたびに、おれはドキドキしているのだ...。
大阪人は恐いよぅ...。

秋になりましたねぇ。こっからはAngel Beats!にぜんぜん関係ない日記書きますよ。興味ない人はもう読まなくていいですよ。
秋なので、秋服を買いに行ったんです。
心斎橋まで。
ＶＡのファッションリーダー藤井くんに、オシャレな服を買うにはどこにいけばいいのだ？と問うたならば、心斎橋で買い求めるべしと返ってきたのだ。
１０年ぶりぐらいに訪れた。
昔、まだトランスのＣＤがぜんぜん売ってなかった時代、おれは心斎橋のタワレコまで出かけて漁っていたのだ。
それ以来。
だが、３件ほど店を回った時点で、おれの体力は尽きた！
なにって、店員が話しかけてくる話しかけてくる！！
「どうぞ着ていってください」
「色違いありますよ」
「このブランドご存じですか？」
「日本で輸入してるのはウチぐらいだけなんですよー」
みたいなジャブから入ってきて...
「仕事なにやってるんですか？」
「え？　見えないっすねー」
「あ、じゃあ、プログラミングとかしてるんですね」
とプライベートにまで踏み込んできて、仕舞いには、
「ミクシィやってる？」
「探すで？」
「マイミク申請するから、承認してや？」
と、ミクシィのマイミクまで迫られる！
オタクのゲームクリエイターと、オシャレな服屋の店員がどんなコメント書き合うんだよ！
恐るべし、心斎橋！！
ひきこもりのおれはひっそり静かに選びたいんだよぉ...。
ジャスコ的な服売り場では決してありえない踏み込み方だ...。
そんなコミュニケーションを迫られると、てんぱって、がんがん体力と精神力が削られていく...。疲れる...。
で、さすがオシャレの町、心斎橋ですね！　服が半端なくたけーんですよ。
四着買っただけで、３万五千ぐらいになっちゃった...。（おれはなんて服にお金をかけるオタクなんだ！）
一着ね、試着もせず一目惚れ的に買っちゃった服があって...
デザインがものすごく好みで。
でもなんか異常に生地が薄っぺらいのね。
なんだこりゃあ？　とか思いながら、でも、気に入っちゃったから、買って帰ったわけです。
で、家で着てみたら、肌が透け透け！！
白地なのに、着ると、肌色になる！！
乳首も透け透け！！
なんか服着たままプールに飛び込んで上がってきた時みたいな感じ。その上がりたてな感じを常にキープできる。
それはなんなの？　オシャレなの？
中身も自信ありまっせ的にアピールするための服なの？
どういう時に着るの？
普通に着てたら、子供に「あの人、乳首透けてるよー」って指さされるよ？
下になんか着ればいいの？
試しにタンクトップ着てみたら、今度はそのタンクトップが透け透けで、別の服に見える。
おれが着たかったデザインを留めていないよ？
今度メイキングカメラに撮られる時は、この透け透けなので撮られたろか...。
買い物を終え、アメ村の三角公園で休憩がてら、心斎橋で一番有名な甲賀流のたこ焼きを鳩に囲まれながらひとり食す。
うむ。ふつーだ。

対談でも言ってたけど、体がすげーしんどくて...
日増しにやばくなってきて、仕舞いには、椅子に座ってることもできず、仕事中に床に倒れ込んでしまうほどに...
で、さすがにこれはおかしいだろ、ということで病院行って、血液検査と尿検査受けてきた。
原因を突き止めてくれ、医者！！　悪いところがあったら改善するから！！とすがる思いで検査結果を待っていたわけですよ。
結果...

「実に素晴らしい数字です。特に肝機能の値が一桁なんて珍しい！　まったく問題ありません。健康体です」

どがーーーーーーーん！！

えーー？　こんなに生きるのしんどいのに、まったく問題なしなの？　毎日天下一品のこってりラーメン食ってたり、寝る寸前まで酒呑みまくってたりするのに、そんな生活習慣でお褒め頂けるような素晴らしい数字を内科的に弾きだせるものなの？
なんなんだ、この謎のしんどさは...。
で、社長に「体がおかしいっす」と相談したところ、酒の量が問題では、ということで、昨日から減らし始めた。
とりあえず一日ウィスキー一杯を目処に。
だったらブラックニッカじゃなくて、贅沢に山崎買ってもいいなあ...。（まあ、美味しすぎて、またがぶかぶ呑んでしまうかもしれんけどさ／汗）

まだAngel Beats!とは関係のない日記は続きますよ？
この歳になって、宅録でも始めようかと画策してるんですよ。
むしろ、この歳だからこそ、と言っていいのかな？
まあ、ラジオでも言ってる通り、学生時代は宅録に青春を捧げていたわけだから。
やりたいこともやりきって、また戻ってきた、というか。
Cubaseとね、ギターとね、アンプシュミレーターと、オーディオインターフェースを買ってね。そうすりゃ一通り揃うから。
こういう何を買おうかーって考えてる時が一番楽しいよね。
TRPGで、キャラ作ってる時が一番楽しいのと同じ感覚。（おれだけか？）
で、悩んでるのがアンプシュミレーター（ソフト）なんだよね。
PODとGuitar RigとAmpliTubeとWaves GTRって、四種類も候補があるのね。
どれを買えばいいかさっぱりわからん！！
ウチの新人音楽マンＳ水くんオススメのGTRでいいのかなあ？
あとね、ギターをね...これね...すげーっすよ...
10thフェスで使ってたエレアコに「社有」という屈辱的なシールを貼られたことを前にお伝えしたじゃないですか。
もうそんなのはまっぴらごめんだ！ということで、自分のギターとするべく自腹で買おうと思ってるんですが...
欲しいモデルがなんとお値段２６万！！
はい、人生で一番高い買い物ーー！！
おれがクラナド開発中に会社に反乱を起こしていた時期（殺伐ラジオ第二回参照）の二ヶ月ぶんの給料ではないか！！
だって、ガルデモのギター弾いてくれている本職のギタリストＨくんが持っているギターより高価なんですよ？
そんなのおれが持ってていいの？
でもね、それだけのものを買っちゃったら、中途半端では終わらせないな、というヘンな意地が働いてね、長続きするのではないかなーと、そういういやらしい気持ちも入っちゃってるんですよ。
ほんとにギターが好きな人たち、ごめんなさい（汗。

で、まだ続きます。
前に書いたと思うんですが、おれがずっと愛用しているイヤホン、AKGのK314Pていうモデルなんですが、製造中止なのでアウトレットで購入したのね。それがね、どうも不良品のようなんですよ。片方の音がびびる。エイジングで直るかと思いきや、いつまでたっても直らない。こいつは不良品だ！といういことで、またネットで探したのね。
製造中止なだけあって、なかなか見つからない！
でも、フラットな形状で寝てる時に装着していても耳が痛くなくて、しかもボリュームコントローラーが付いていて、音もいいなんて三拍子揃った製品は他にはなくて、これじゃなきゃイヤなんだい！って意地で探し続けたわけですよ。
ようやくとある通販サイトで見つけて、やったー！　わーい！って喜んで、個人情報諸々を登録して注文したわけですよ。
注文ありがとうございます、と完了して。
で、三日後。

　大変申し訳ございませんが、残念なご報告があります。
　製造中止で、入手できないことが判明しました。よってキャンセルさせて頂きます。

どがーーーーーーーーーーーーん！！

製造中止の品だから、必死こいて探して見つけてやったー！わーい！ってなって、注文したんだよ！！
製造中止になってるからって、そんな話は最初からわかりきってんだよ！！って話で。

で、人とは不思議なもので、そのキャンセルぶん、お金が浮いた！と思っちゃうんですね。（おれだけか？）
どうせ浮いた金だ、そのAKGのイヤホンの最新モデルを頼んじゃえ！ってことでAmazonで注文しちゃったんです。ろくに調べもせずに。
で、届いた。
...ダメ。ぜんぜん使えない。
でかすぎ。耳痛すぎ。
ボリュームコントローラーもでかすぎ。
i-podにコードぐるぐる巻きにしてポケットに突っ込んで移動するんだけど、ぐるぐる巻けない。ポケットに入らない。
一度も使うことなくお蔵入りになっしまった...。４０００円以上もするのに...。

で、人とは不思議なもので、ここまでくると金銭感覚が失せるのね。（おれだけか？）
このまま泣き寝入りできるか！（つか店頭で確認しろよ）、って負けん気根性が働いて、さらにSennheiserのMX660ってモデルを注文しちゃった。
さて、どんなのが来るのかな？
Coming Soon ....

なんか、久々にふつーの日記書いたなあ！　すげー初期の頃のノリですね。懐かしい...。
写真一切ないし...。
大丈夫なんですかね（汗
ちょっとでも楽しんで頂けたら幸いですが...。

殺伐ラジオの感想、たくさんありがとうございます！
励みになります！

では引き続き応援よろしくお願いします！！

全十三話の脚本の納品が完了したあーーーーー！！！

残す第十二話は尺だけの問題だったので、すぐに終わりそうな気配はあったのだけど、実際１時間もかからず終了。
丸一年に渡る、長い本読みの日々が終わった...。

その日は脚本の打ち上げと、キャラデザ担当の平田さんとの顔合わせの席が設けられているため、夕方の六時まで解散。
時間は午後三時。アニプレックスさんにて三時間をどう潰せと？
鳥羽Ｐは「これだったら本読みは３時からのスタートでもよかったですねぇ、えへへ」と、早々に席を外してどっか行ってしまったが、おれはもう脚本を送った時点で「これすぐ終わるよなあ。３時スタートでもいいんじゃね？」と思ってたよ！！
音響監督の飯田さんとＧ'ｓのコアラさんは一度会社に戻ります、と居なくなる。
ここでおれは藤井くんから仕事を課せられる。
殺伐ウォッチの発送準備が整ったとのことで（長らくお待たせして申し訳ありません）メッセージカード計２８枚を今、ここで書いてください、と。
こんな出張先にまで別の仕事を持ち込んでくるとはなんて抜け目のない男だ！
ひたすらメッセージカードを書く。
すべてに違うメッセージを添える。
前向きになれるような応援メッセージを。
「努力していれば報われるさ」とか、「ゴールを見据えて突っ走れ！」だとか、「疲れたら休めばいいさ」、とか（すでに先のメッセージと矛盾している）。
途中でネタが尽きてきて、
「俺は見ている。」
とか。これは後で考えたら意味不明だ...。ただのストーカーじゃねぇか...。いや、これは誰も見ていないかもしれないけど、その努力は俺だけは見てるよ！という意味で、いや、現実的には不可能なんだけど、それぐらいおれは近くに居るよ、つー意味でね（汗
みんなにおれのメッセージよ届けー！！
で、その横で藤井くんは活字中毒なので、ミステリー文庫に没頭している。
メッセージカードを書き終えたおれもライトノベルを読みながら（そういや、ＳＳ書いてなくても出張中は読む習慣が付いちゃったなあ。最近良かったのはパララバ）アニプレックスさんの会議室で時間を潰す。
その中、岸監督は六話のコンテチェックを盛大にうおりゃああ！と行っていた。

絵コンテといえば、今後は絵コンテチェックの仕事が主になっていくんだけど、今は第二話と第五話の絵コンテのチェックを終えたところ。（絵コンテが上がってくる順序は話数と関係なくばらばら）
お・も・し・れー！！
第一話は、世界観の説明やキャラの紹介を兼ねるのであまり遊び要素が取り入れられなかっただけど、この二回は完全におもしろ回。
しかしこの内容がよく収まったなあ！　絵コンテの人すごい！
最近はいろんなアニメを見るようになってるけど、Angel Beats!ほど、密度の濃いアニメはないね！（とまたハードルを自ら上げる）

それと、今月末発売のＧ'ｓマガジン掲載のＳＳ第二話のごとＰさんのイラストもすごいことになってますよ！
完全にごとＰさんがAngel Beats!のキャラを自分のモノにした感があります。
特に扉絵の天使が素晴らしい！！
こんな挿絵をあんなヘタレ文章に付けて頂けるなんておれのほうが幸せものですよ。
是非今月もＧ'ｓマガジンをお買い求めください！

五時半になり、Na-Gaくんが現れる。
本読みには最初の数回しか参加していないため、制作チームとは久々に会うことになる。
というか、おれも久々だった。
同僚なのに思わず、
「よぅ、久しぶり！」
と声をかけてしまった。
というのも、体調が悪くて、最近会社に行けていなかったのだ。。
結局冬コミの商品の脚本（Angel Beats!とは関係なし）を落としてしまった！！
関係スタッフに多大なる迷惑をかけてしまって申し訳ない...。
実は、この本読みを最後に休職します。
Angel Beats!の脚本が終わったら、燃え尽き症候群が発生するのがわかってたし、すでにフライング気味に先週から仕事が手に付かなってたし、このブログも更新できなくなってたし...
なので、Na-Gaくんにも、
「会社でたまに『麻枝さんを見た！』という発見報告だけは聞くんですよ」
と言われるぐらいレアな存在に...。
たまにひっそり物を取りに行くからね。その時に発見されてるみたい。

で６時になり、ここから焼き肉屋さんに移動。
おれの打ち上げが始まる。
わーーーい！！　カルビカルビーーー！！
と言ってたら、岸監督に、「麻枝さんは、ほんっとにひとつの食べ物だけに執着しますよねぇ」と言われる。
うん。する。
一番端に座ったら、隣にＰＡの堀川社長が座った！
内心びびった！
でも、本読みも終わり、もうこの先、顔を合わせることも少なくなるだろうと思って、とにかく距離を縮めておこうと話しかけまくった。
そうしたら話しかけるたび、岸監督と鳥羽さんが爆笑する。
なぜ？　ホワーイ？
いわく、新しいおもちゃを見つけて、いじっているようにしか見えないらしい。
そんなことは決してない！！　おれは純粋に堀川社長とお近づきになりたいんだ！！
おれはほんとにこの方に認めてもらおうと邁進してきたつもりだったから。
おれのやりたいことは、音楽のテーマに掲げたミニマルをいろいろ聴いて、見えてきたんだそうな。
ほかにもいろいろお話しした。
今のおれの評価はどうなんですか！？　と一番気になっていたことを訊くと、リレーコラムが回ってくるから、その時語ってくれるんだそうな！　待ち遠しい！
ほかにも、本読みの帰り際におれの曲を口ずさんでいる時があったので、曲も気に入ってくださっているんでしょうか！？と一方的にまくし立てる。
あと、いちいち焼き肉のお味の感想も訊いた。新しいのが運ばれてくるたびに、これは堀川社長のお口に合いますでしょうか！？と。「美味しいです」と言われると、おれが連れてきたわけでもないのに「いやーそれはよかったです！」とおれが安堵する始末。
こんな暴走気味のおれのテンションにも、しらふの堀川社長は終始笑顔でノリノリで応えてくれた。なんていい人なんだ！
そして、単品で堀川社長だけカルビスープを注文したんだけど、それを分けてもらえた！　なんと二切れしか入っていないカルビの片方をおれに譲ってくれた！　何かふたりの間にそびえ立っていた壁がふっと消えた気がした瞬間だった...。感動した。
最後には「後はよろしくお願いします！」と熱い握手を交わした。
一方、岸監督からは、この日はなぜかやたら天才と評された。いくらおれが反論しようが、「いや、だからそこが天才と我ら凡人との違いなんですよ」と諭される。普段ならさらにいやいやいや...と言い返すところだが、まあ、いい。本日はおれの打ち上げだ。天才と持ち上げられておこう！
鳥羽Ｐにやたらとマッコリという酒を呑まされる。呑みやすくて美味いんだが、すでにビール４杯空けてるんですけど...。
結局キャラデザの平田さんはお見えにならなかった。忙殺されているらしい...。
最後は、みんなで記念撮影して終わった。

その日はアニプレックスさんが用意してくれたホテルに宿泊。
ウォシュレットじゃない時点でちょっと嫌な予感はしたんだけど...
シャワーを浴びようとしたら、水を捻っても湯がぬるくならない。試しに水だけ捻っても熱湯が出続ける。
フロントに電話して部屋を変えてもらう。
シャワーを浴びて、ドライヤーで髪を乾かそうとしたら今度は冷風しか出ない。ＨＯＴ！に合わせても冷風しか出ない。
フロントに電話してドライヤーを変えてもらう。
寝ようとしたら、時計が見当たらない。普通はベッド際の壁に埋め込まれているものだが、ない。
どこかに目覚まし時計が仕舞ってあるのかと思い、フロントに電話したら、
「時計？　時計はないですねぇ...」
ないのか！！　その対応は合っているのか！？　それで大丈夫なのか！
なくてもおれは別に携帯のアラームで起きられるが...
この時代にいまだ携帯を持っていないNa-Gaくんは起きられないではないか！！
それに気づいたおれは、彼の部屋へと赴き、ノックをし、「Na-Gaく～ん」と呼び続ける。
しばらくして...
出てきたのは、見知らぬオッサンだった！！
部屋を間違えた！！
こんな２５時過ぎの真夜中に！！
すみません！！　と謝って立ち去る。
藤井くんに電話をし、今度こそNa-Gaくんの部屋へ。
今度はちゃんとNa-Gaくんが出てきた。
「確かに時計がないのには驚きましたが、テレビの何時間後にオン機能を駆使して起きてみせます」とのこと。
どんなホテルやねん！

呑みすぎたせいか、達成感からか、寝付けない夜となり、寝不足で翌朝を迎える。
しかも雨。
三人でタクシーに乗り込み、藤井くんが四ツ谷駅を指定。
でもおれが、あまりに疲れていたので、「品川まで一気に行こうぜ？」と提案。
いくらぐらいかかるか運ちゃんに訊くと「２０００円ぐらいですねぇ。三人で電車賃払うこと考えるととんとんですよ」とのこと。
じゃ行くか！ということで、そのタクシーで品川駅へ。
が、遠い遠い！！　ぐんぐん料金メーターが上がっていく。
おれは、うへー...と思いながら見てたら、なんと運ちゃんは、まだ着いてもないのに、メーターを止めて領収書を切ったのだ！！
「２０００円で着きますって言いましたからね、これ以上はもらえません」
...なんていい運ちゃんだ！！　新大阪に吹き溜まる運ちゃんどもよ、見習え！！
でも、藤井くんが、いやいや、ちゃんとお支払いしますので、と言うと、
「三人で、割り勘なんですか？」
「ええ、まあ...」
「だったら、ひとり７００円。２１００円でどうですか」

なんて男前なセリフなんだーーー！！

結局タクシーはそこからさらに長い道のりを走り、たぶんメーター回してたら、三千円越えてたと思う...。
降りてから、「いやー、いい運ちゃんだった。新大阪とは大違いだ！」とおれがNa-Gaくんに言ったらば、
「そう思ってるんだろうな～と思ってましたよ」
と苦笑される（苦笑。

新幹線では爆睡だった...。
新大阪駅につくと、三人ともそれぞれ仕事だったので、タクシーを拾い会社に向かう。
おれは先に家に荷物を置いてきたかったので、「○○の交差点でひとり降りるんで、一度そこで止めてください」と言うと、運ちゃんは、

「ふぅん...」

...！！　おまえは何様だ！　おれのことを好かない友達グループの中のひとりか！！
まったく新大阪の運ちゃんときたら...。

家に荷物を置き、出勤し、最後の仕事をやり遂げる。
帰り際、おれは社長のデスクに、休職届を置いた。
ゆっくり休ませてもらいます、と。

Angel Beats!の成功を祈って、乾杯！