Key開発日誌(yucchi)
どうも!
虹彩都市ディレクターのyucchiです。
もう気が付けばクリスマス!そしてあっという間に大晦日!!
長いようで短くもある『1年』という期間、皆さんはどうでしたか?
私は間違いなく虹彩都市イヤーでしたね。
なんと年末はコミケではnonocさんと中沢さんでミニライブとトークショーをさせていただくことになりました。

さすが虹彩都市イヤー!
年の暮れまで虹彩づくしです。コミケに来られる方はぜひ遊びに来てください!生GAZEが聞けます!!
また先週ですが、虹彩都市Ver.1.10を公開させていただきました。
こちらの詳細をお話しさせていただければ。

今回のパッチのメインはバグの修正ではなく、プレイヤーの皆さんからいただいたご意見をまとめて反映させたというものになります。
ちょっとマニアックな話も多いですが聞きたい人もいるかな~と思って書きました。
※大きなネタバレはありませんが、画面が写ったりするのでご注意ください。
●ノベルゲーム的な機能面についての改良
もともと、あまりノベルゲームを遊ばない人にも分かりやすいように環境設定画面をキネノベでは単純化していました。
ただ、ボイスの継続再生オプションの有無をはじめとした、プレイヤーの皆さんからのご要望を受けまして、今回詳細設定ダイアログの実装(解放)という形で対応しました。

↑これが詳細設定ダイアログ。ダイアログなので出した状態でゲームに戻ることもできます。
少し専門的なお話ですがこちらは虹彩都市のゲームエンジン『SiglusEngine』が持っている機能で、本来は設定画面を持たないゲームやデバッグに使用される機能なのですが今回、虹彩都市に限り実験的に開放することにいたしました。
(一部、動作が安定しなかった機能は削除させていただいています。)
バックヤードのような場所なので不親切ですし、機能の説明も分かりづらいですがノベルゲームを遊びなれた人には分かるという画面ではあります。
おそらくKeyというかビジュアルアーツの歴史の中でも貴重な機会ではありますので、ぜひ使い勝手聞かせていただければ。

↑もはやゲームというよりソフトウェアのような見た目に。ただリアルタイムで設定が変更できるため意外と使い勝手が良いです。ユーザビリティを限界まで上げるとゲームはある種ツールのような形になるという話はありますがまさにそれですね。
●ウィンドウ透過という表現とサンプルウィンドウの修正

こちら大きな修正点ではないのですが、『ウィンドウ透過』と表現していたところを『ウィンドウ濃度』と変更いたしました。表現に対してインジケーターの向きが誤解を招くことが多かったためです。またサンプルに出てくるウィンドウ窓の濃度が本編と差があるバグがありましたのでここも修正いたしました。
●CGの更新について
主に、喰木の眼や服などのダメージ具合をCGに反映させました。
リムーバー発射シーンはセーフティーロック演出から始まる魔法少女の変身バンクみたいなイメージで作っていたので、ダメージ表現をしていなかったのですが冷静に考えれば違和感……
これが、魔法少女なら違和感なかったのかもしれませんが……残念だが、喰木……お前は魔法少女にはなれない……
なのでちゃんとボロボロになっていく喰木をお楽しみ下さい。

Plantの過負荷による虹彩の発光と血管の拡張を反映しています。
開口したリムーバーの獣のようなデザインも相まってこれはこれでかっこいい……
ただ元のきれいな喰木も楽しみたいという方もいらっしゃると思うので、特別に『グラフィック鑑賞』で見れるようにしています。
●ムービーの更新

このシーン最初は喰木と薄野二人ともリムーバーだったのですが、シナリオの都合上、喰木がリムーバーを没収されるという設定が追加されたので描き直しに。
ただムービー制作時には間に合わなかったので修正しました。動画制作のgram6designさん……ありがとう……
●セーブデータの互換について、実は……
こちら初期版(Ver.1.0)で作ったセーブデータは、Ver.1.10でもロードすることができます……いやできるんですが!修正しきれない部分がありまして……
Ver.1.10で修正されたイベントCGが出ているシーンを初期版(Ver.1.0)のセーブデータでロードすると、ロードした瞬間だけ昔のCGが出てきてしまいます!!
例えば喰木がリムーバーを構えているシーンでセーブされたデータをVer.1.10でロードした場合。元の眼がきれいな状態の喰木が出てきます。
ただ、CGが再度読み込まれれば最新のCGがちゃんと出てくるので、その後の進行に問題ありません。
これは『SiglusEngine』の仕様上の問題でどうしても修正不可能だった、通称『きれいな喰木バグ』です。
なので、セーブデータの互換性には最大限配慮しているのですが、お手数ですがスキップ機能などを利用して最初からやり直すことをお勧めいたします。
以上が長くなりましたが今回の虹彩都市Ver.1.10の詳細となります。
自分でも書いてて、な、長い……となったのですが、いかがでしたでしょうか。
今回はどちらかと言うと詳細設定周りの修正がメインとなっております。
いろいろな環境で遊んでいるプレイヤーの皆さまがいらっしゃると思います。
Xで『#虹彩都市』とハッシュタグをつけて、ポストしてもらえると見に行きますので、ぜひ使い勝手などをお聞かせいただけますとうれしいです。
またゲームの感想や好きなキャラクターの話などもポストしてもらえると励みになりますのでよろしくお願いいたします。
というわけで、今年のKeyスタッフブログは今回で最後でございます。
2025年は虹彩都市だけでなく、サマポケアニメやLOOPERS PLUSなど、大きな作品やイベントが目白押しでした。
2026年もアネモイをはじめとしてKeyスタッフ一同頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします!
では良いお年を~












