サマポケ開発日誌(Na-Ga)
皆さんこんにちは。
『Summer Pockets』ではキャラクターデザインと原画で参加しているNa-Gaです。
自分の肩書きはずっとグラフィッカーで通してきたのですが、今回はどうにも彩色までしている時間がなさそうでそれももう言い続けられないのか……と軽く絶望しているのですが
「諦めてたまるものかよ、このぉっ!」
と心の中で富野節のきいたセリフみたいな事を毎日考えながら仕事をしています。
声に出してしまった時には誰かに
「エゴだよ、それは!」
と言い返してもらえればパーフェクト。
さて、『Summer Pockets』です。
開発ブログ復活したよ、何か書いてね!と言われても日々仕事してご飯食べて寝るを繰り返している毎日では特にネタも無くどうしたものかと。
この間、もつ鍋食べたよ。おいしかった!また食べに行きたいなぁ。
だけではもたないだろうし……。
そういえば先日ちょっとやらかしてしまって、
「お許しください、vava社長」
と、さながらマジンガーのあしゅら某のような感じになった事を話せばいいのか、その時誰かフォローをプリーズ!と、周りを見渡しても誰も目を合わせてくれなくて何て孤独な戦いなんだ……と
また絶望した詳細を書けばいいのか、別にヤバい事にはなってないので大丈夫ですよ?と、とってつけたようなアピールをしてみればいいのか、がらっと変わって長年使用してきた板タブから液タブに変えたので作業効率はどうなったのか検証してみるのがいいのか、はたまた会社で液タブを初めて使用した時に、
「ナニこれ落書き感覚みたい仕事してる感じしない、楽しい!」
とサラリーマンにはふさわしくない感想を持った事でも話せばいいのか、そういえば『AIR』の頃はホイールマウスをこよなく愛しているとか言ってたのに今はマウスはほとんど使ってないなぁ…
と、せつなさが炸裂するくらいセンチメンタルな気持ちになった事でも話せばいいのやら。
おっと、『Summer Pockets』。
『Summer Pockets』と言えばノスタルジィな雰囲気を目指しているとの事。
先ほどマウスの事に触れましたが90年代、PC-9801の頃は確かバスマウスとかって名称でしたよね。
なんだかマウスからの上級種モンスターの名称みたいでちょっとカッコイイ。そしてノスタルジィ。
マウスといえば、乃木坂46が出演しているマウスコンピューターのTVCM、あれ良いですよね。
耳に残るメロディーや歌詞、かわいい衣装になんとネズミ耳(ねずみみ)!
TVを見る時間が減っているのですが、あのCMを見れた時は良いもの見たなぁ、と仕事での疲れが吹っ飛ぶ勢いです。
歌関連と言えば我が『Summer Pockets』の主題歌「アルカテイル」のCDが3/28に発売になります。
前回のブログでボーカル収録時の事を折戸さんが書かれていますが、皆さんよりもいち早く聴けるという開発サイドの強みを発揮して、主題歌を聴きながら作業をするという、テンションもあがりまくりの状態です。
あまり内容に触れすぎて皆さんが聴いた時の楽しみが減ると困るので詳しくは書けませんが、聴いては一人、頬を緩めています。
そのボーカルである鈴木このみさんやキャラクターの声優さんが出演するイベントも開催するようなので、要チェック!
http://key.visualarts.gr.jp/summer/event.html
『Summer Pockets』イベント情報ページ
で、マウスですよ。いや、ノスタルジィ?
今はUSB接続の光学式がほとんどでボールマウスもどんどん見かけなくなってちょっと前でも使っていようものなら
「今時ボールマウスなんてありえない!」
といった顔で新入社員に見られるんでしょうかね(見られました)。ノスタルジィ。
ボールマウスのボールを取り出して綺麗に掃除してみたり、無意味に机の上で転がしてみたりしたあの日々よ。ノスタルジィ。
板タブの上では光学式マウスが反応しなかったので重宝していたんですけど、そんな自分も今では立派なUSB接続の光学式マウス使いになりました。最近使ってないんですけど。NOT ノスタルジィ。
あぁ、USB接続マウスの前にはPS/2マウスもありましたね。
これはまだ普通にみかけますかね?
これ、当時PlayStation2専用マウスの事だと思った人は挙手お願いします。ノシ
そういえば『AIR』開発時、会社にPlayStation2を持ってくることがあってその時DVDを再生したら映像が妙にがたついていて
「PlayStation2の実力はこんなものか……」
と誰かに言われ慌てて
「違うんです!もっと映像は綺麗なんです!僕SONY派ですけどなにか!?」
と弁明したことがあったのを思い出しました。ノスタルジィ。
その時はただの故障だったようで(会社に持って来る際、バイクにくくり付けて来たのですが、その時の振動でやられたとかは思いたくない)修理に出した後、映像は綺麗に映るようになっていてPlayStation3に代替わりするまでDVDを見る時には大活躍でした。
ありがとう、PlayStation2。
忘れちゃいけねぇ『Summer Pockets』。
さすがに脱線しすぎたので『Summer Pockets』関連でいくつか。
社長と『Summer Pockets』ディレクター・魁によるラジオが始まってます。
皆さんお聴きになりましたか?
実はこれを書いている時点ではどんな内容になっているのか自分も知らないのですけど(2/24現在)
収録を終えた後の楽しそうな社長と疲れきった我がディレクターのコントラストが印象的でした。
想像するに聴き応えのありそうなものになっていそうなので、まだ聴いていない方は是非!
アドレスはこちら!↓
https://www.youtube.com/watch?v=6yfU6wX0F9Q
収録する時間になっても社長がスタジオに来ず、どこにもいないというちょっとした出来事があったそうですが、聞くと社長が収録する場所を勘違いしていて、一人で別の場所でずっと待機していたそうです。
どうですか、この想像するとなかなかほっこりするエピソード!
手持ちのネタが無いので何でもぶっこんでいきます。
ほっこりするといえば、このラジオのタイトルイラスト!
社長と魁さんの2人のイラストをふむゆんさんが描いています。
なんとも癒されます。
これで画像がかわいい女の子だけだったらもっと良かったのにと思っても言わない。
書いちゃったけど。
そのふむゆんさん。
KSLのCD「Humans pleasure」のジャケットを担当してもらったり、C93の「visualstyle CALENDAR」でもイラストを描いてもらったりと目にされた方もいるかと思いますが、実は2017年からKey所属となったニューフェイスで、その仕事ぶりが凄い。
集中力がハンパなくて、声をかけても気づかないくらい画面に集中している事もしばしば。
そのせいか、声をかけたらたまにビックリした様子があって、こっちもそれでビックリしたり。
ビックリandビックリ。
もはや個人的には驚かせないように声をかけるミッションが発生中なわけです。failedばっかです。
ちなみに自分は滑舌がよくないので、「ふむゆん」をたまに「ふみゅーん」と言ったりしてる事に気づかれていませんように。
『Summer Pockets』では「野村美希」「岬鏡子」の2キャラのデザインと作画担当として参加していますので、彼女のキャラへの思い入れを感じ取ってもらえればと。
本日公開となったページ、こちらを是非チェック!
http://key.visualarts.gr.jp/summer/character.html
『Summer Pockets』キャラクター情報ページ
ふむゆんさんには今年の新年会での面白エピソードなんかもあるのですが、それままた別の機会に。
それはヤメテ!と声が聞こえてきそうです。
最後に『Summer Pockets』。
自分が出せるネタと言えばやはり画像関連かと。
『Summer Pockets』では今までのKey作品ではあまり無い、イメージビジュアルなるものを用意しました。
画像はこちら↓
発案はディレクター・魁。
これが広報的にはとても良い宣材で、たまに魁さんがドヤっています。
しろはのラフは以前雑誌に掲載されたのですが、それとは別のラフ案も実はありました。
それがコチラ↓
スイカを切った形を模したアイスバーを蝶に向かって差し出すしろは。
一体どんな発注がくればこんなラフになるのやら。
覚えていないのでちょっと発注書を見直してみたので下に貼り付けます。
案1 座り込んでスイカバーをほおばっている。目線は頭上をとぶ蝶に。
案2 頭上をとぶ蝶にスイカバーを差し出している。
もう隠しもせずそのままスイカバーと書きますが(公式WEBのキャラ紹介にも普通に書いてた…)
このスイカバーを持つラフは発注通りに描いたものだったようです。
ちなみに発注はディレクター・魁。
そんなにスイカバーを出したかったのか。
そう言えばスイカバーの正確なサイズがわからないと話したら、後日買って来てくれたスイカバー
を、すっと差し出してくれた姿と被りますね。
あの時の魁さん、スイカバーに負けないくらい素敵でしたよ。
それはさておき、発注通りのはずなのに何故このラフでGOサインが出なかったのか。
謎です。
実際は上にある森の中のしろはのイメージでビジュアルが完成するわけですが。
そういやそのラフが選ばれた時に偉い人達が
「こっちの方がぼっち感があるので」
といっていた事だけは覚えています。
OH……謎でもなんでもありませんでした。
でもスイカバーは、えんぎよしさんのSDイラストで採用されたり、別のイラストで自分も描いたりと、もっぱら大活躍です。
ちなみに鴎のラフは初期のものからほぼ変わりは無く、違いと言えば日傘か、麦わら帽子かくらいです。
それがコチラ↓
麦わら帽子も夏感があって良かったかもしれませんね。
……そう、夏感。
キャラのデザインをする時でも、色を決める時でも夏感というキーワードが頻繁に飛び交っていました。
「この色はあまり夏感が出ていませんね」
「もう少し夏感が欲しいですね」
「夏感が足りませんね」
「夏感をもっと」
「夏感」
最後には夏感と言われるだけで終わるという事態にまで。
何だよ夏感って。夏みかんの別名が夏柑だから、みかんを描けばいいの?
とか思ってしまったほど。
あまりにその単語が出てくるので、男友達の良一のデザイン案では
「はいよ夏感、一丁あがり!」
と、これでもかと言わんばかりに上半身裸の状態で会議に提出していたらいつのまにかパーカーを羽織るようになっていました。
もちろん、すぐ上半身裸になるという設定があっての案だったのですが、冷静な判断が出来る人が居る会議で良かったと心から思います。
その良一のデザインも本日公開されています。
奇しくもそのパーカーはみかんみたいな色ですが、まさか……と思わないでいただければと。
そんな、時には熱く、それでも冷静な判断で開発が進んでいる『Summer Pockets』をよろしくです。
予約、受付中です。
(文章:Na-Ga)
『Summer Pockets』ではキャラクターデザインと原画で参加しているNa-Gaです。
自分の肩書きはずっとグラフィッカーで通してきたのですが、今回はどうにも彩色までしている時間がなさそうでそれももう言い続けられないのか……と軽く絶望しているのですが
「諦めてたまるものかよ、このぉっ!」
と心の中で富野節のきいたセリフみたいな事を毎日考えながら仕事をしています。
声に出してしまった時には誰かに
「エゴだよ、それは!」
と言い返してもらえればパーフェクト。
さて、『Summer Pockets』です。
開発ブログ復活したよ、何か書いてね!と言われても日々仕事してご飯食べて寝るを繰り返している毎日では特にネタも無くどうしたものかと。
この間、もつ鍋食べたよ。おいしかった!また食べに行きたいなぁ。
だけではもたないだろうし……。
そういえば先日ちょっとやらかしてしまって、
「お許しください、vava社長」
と、さながらマジンガーのあしゅら某のような感じになった事を話せばいいのか、その時誰かフォローをプリーズ!と、周りを見渡しても誰も目を合わせてくれなくて何て孤独な戦いなんだ……と
また絶望した詳細を書けばいいのか、別にヤバい事にはなってないので大丈夫ですよ?と、とってつけたようなアピールをしてみればいいのか、がらっと変わって長年使用してきた板タブから液タブに変えたので作業効率はどうなったのか検証してみるのがいいのか、はたまた会社で液タブを初めて使用した時に、
「ナニこれ落書き感覚みたい仕事してる感じしない、楽しい!」
とサラリーマンにはふさわしくない感想を持った事でも話せばいいのか、そういえば『AIR』の頃はホイールマウスをこよなく愛しているとか言ってたのに今はマウスはほとんど使ってないなぁ…
と、せつなさが炸裂するくらいセンチメンタルな気持ちになった事でも話せばいいのやら。
おっと、『Summer Pockets』。
『Summer Pockets』と言えばノスタルジィな雰囲気を目指しているとの事。
先ほどマウスの事に触れましたが90年代、PC-9801の頃は確かバスマウスとかって名称でしたよね。
なんだかマウスからの上級種モンスターの名称みたいでちょっとカッコイイ。そしてノスタルジィ。
マウスといえば、乃木坂46が出演しているマウスコンピューターのTVCM、あれ良いですよね。
耳に残るメロディーや歌詞、かわいい衣装になんとネズミ耳(ねずみみ)!
TVを見る時間が減っているのですが、あのCMを見れた時は良いもの見たなぁ、と仕事での疲れが吹っ飛ぶ勢いです。
歌関連と言えば我が『Summer Pockets』の主題歌「アルカテイル」のCDが3/28に発売になります。
前回のブログでボーカル収録時の事を折戸さんが書かれていますが、皆さんよりもいち早く聴けるという開発サイドの強みを発揮して、主題歌を聴きながら作業をするという、テンションもあがりまくりの状態です。
あまり内容に触れすぎて皆さんが聴いた時の楽しみが減ると困るので詳しくは書けませんが、聴いては一人、頬を緩めています。
そのボーカルである鈴木このみさんやキャラクターの声優さんが出演するイベントも開催するようなので、要チェック!
http://key.visualarts.gr.jp/summer/event.html
『Summer Pockets』イベント情報ページ
で、マウスですよ。いや、ノスタルジィ?
今はUSB接続の光学式がほとんどでボールマウスもどんどん見かけなくなってちょっと前でも使っていようものなら
「今時ボールマウスなんてありえない!」
といった顔で新入社員に見られるんでしょうかね(見られました)。ノスタルジィ。
ボールマウスのボールを取り出して綺麗に掃除してみたり、無意味に机の上で転がしてみたりしたあの日々よ。ノスタルジィ。
板タブの上では光学式マウスが反応しなかったので重宝していたんですけど、そんな自分も今では立派なUSB接続の光学式マウス使いになりました。最近使ってないんですけど。NOT ノスタルジィ。
あぁ、USB接続マウスの前にはPS/2マウスもありましたね。
これはまだ普通にみかけますかね?
これ、当時PlayStation2専用マウスの事だと思った人は挙手お願いします。ノシ
そういえば『AIR』開発時、会社にPlayStation2を持ってくることがあってその時DVDを再生したら映像が妙にがたついていて
「PlayStation2の実力はこんなものか……」
と誰かに言われ慌てて
「違うんです!もっと映像は綺麗なんです!僕SONY派ですけどなにか!?」
と弁明したことがあったのを思い出しました。ノスタルジィ。
その時はただの故障だったようで(会社に持って来る際、バイクにくくり付けて来たのですが、その時の振動でやられたとかは思いたくない)修理に出した後、映像は綺麗に映るようになっていてPlayStation3に代替わりするまでDVDを見る時には大活躍でした。
ありがとう、PlayStation2。
忘れちゃいけねぇ『Summer Pockets』。
さすがに脱線しすぎたので『Summer Pockets』関連でいくつか。
社長と『Summer Pockets』ディレクター・魁によるラジオが始まってます。
皆さんお聴きになりましたか?
実はこれを書いている時点ではどんな内容になっているのか自分も知らないのですけど(2/24現在)
収録を終えた後の楽しそうな社長と疲れきった我がディレクターのコントラストが印象的でした。
想像するに聴き応えのありそうなものになっていそうなので、まだ聴いていない方は是非!
アドレスはこちら!↓
https://www.youtube.com/watch?v=6yfU6wX0F9Q
収録する時間になっても社長がスタジオに来ず、どこにもいないというちょっとした出来事があったそうですが、聞くと社長が収録する場所を勘違いしていて、一人で別の場所でずっと待機していたそうです。
どうですか、この想像するとなかなかほっこりするエピソード!
手持ちのネタが無いので何でもぶっこんでいきます。
ほっこりするといえば、このラジオのタイトルイラスト!
社長と魁さんの2人のイラストをふむゆんさんが描いています。
なんとも癒されます。
これで画像がかわいい女の子だけだったらもっと良かったのにと思っても言わない。
書いちゃったけど。
そのふむゆんさん。
KSLのCD「Humans pleasure」のジャケットを担当してもらったり、C93の「visualstyle CALENDAR」でもイラストを描いてもらったりと目にされた方もいるかと思いますが、実は2017年からKey所属となったニューフェイスで、その仕事ぶりが凄い。
集中力がハンパなくて、声をかけても気づかないくらい画面に集中している事もしばしば。
そのせいか、声をかけたらたまにビックリした様子があって、こっちもそれでビックリしたり。
ビックリandビックリ。
もはや個人的には驚かせないように声をかけるミッションが発生中なわけです。failedばっかです。
ちなみに自分は滑舌がよくないので、「ふむゆん」をたまに「ふみゅーん」と言ったりしてる事に気づかれていませんように。
『Summer Pockets』では「野村美希」「岬鏡子」の2キャラのデザインと作画担当として参加していますので、彼女のキャラへの思い入れを感じ取ってもらえればと。
本日公開となったページ、こちらを是非チェック!
http://key.visualarts.gr.jp/summer/character.html
『Summer Pockets』キャラクター情報ページ
ふむゆんさんには今年の新年会での面白エピソードなんかもあるのですが、それままた別の機会に。
それはヤメテ!と声が聞こえてきそうです。
最後に『Summer Pockets』。
自分が出せるネタと言えばやはり画像関連かと。
『Summer Pockets』では今までのKey作品ではあまり無い、イメージビジュアルなるものを用意しました。
画像はこちら↓
発案はディレクター・魁。
これが広報的にはとても良い宣材で、たまに魁さんがドヤっています。
しろはのラフは以前雑誌に掲載されたのですが、それとは別のラフ案も実はありました。
それがコチラ↓
スイカを切った形を模したアイスバーを蝶に向かって差し出すしろは。
一体どんな発注がくればこんなラフになるのやら。
覚えていないのでちょっと発注書を見直してみたので下に貼り付けます。
案1 座り込んでスイカバーをほおばっている。目線は頭上をとぶ蝶に。
案2 頭上をとぶ蝶にスイカバーを差し出している。
もう隠しもせずそのままスイカバーと書きますが(公式WEBのキャラ紹介にも普通に書いてた…)
このスイカバーを持つラフは発注通りに描いたものだったようです。
ちなみに発注はディレクター・魁。
そんなにスイカバーを出したかったのか。
そう言えばスイカバーの正確なサイズがわからないと話したら、後日買って来てくれたスイカバー
を、すっと差し出してくれた姿と被りますね。
あの時の魁さん、スイカバーに負けないくらい素敵でしたよ。
それはさておき、発注通りのはずなのに何故このラフでGOサインが出なかったのか。
謎です。
実際は上にある森の中のしろはのイメージでビジュアルが完成するわけですが。
そういやそのラフが選ばれた時に偉い人達が
「こっちの方がぼっち感があるので」
といっていた事だけは覚えています。
OH……謎でもなんでもありませんでした。
でもスイカバーは、えんぎよしさんのSDイラストで採用されたり、別のイラストで自分も描いたりと、もっぱら大活躍です。
ちなみに鴎のラフは初期のものからほぼ変わりは無く、違いと言えば日傘か、麦わら帽子かくらいです。
それがコチラ↓
麦わら帽子も夏感があって良かったかもしれませんね。
……そう、夏感。
キャラのデザインをする時でも、色を決める時でも夏感というキーワードが頻繁に飛び交っていました。
「この色はあまり夏感が出ていませんね」
「もう少し夏感が欲しいですね」
「夏感が足りませんね」
「夏感をもっと」
「夏感」
最後には夏感と言われるだけで終わるという事態にまで。
何だよ夏感って。夏みかんの別名が夏柑だから、みかんを描けばいいの?
とか思ってしまったほど。
あまりにその単語が出てくるので、男友達の良一のデザイン案では
「はいよ夏感、一丁あがり!」
と、これでもかと言わんばかりに上半身裸の状態で会議に提出していたらいつのまにかパーカーを羽織るようになっていました。
もちろん、すぐ上半身裸になるという設定があっての案だったのですが、冷静な判断が出来る人が居る会議で良かったと心から思います。
その良一のデザインも本日公開されています。
奇しくもそのパーカーはみかんみたいな色ですが、まさか……と思わないでいただければと。
そんな、時には熱く、それでも冷静な判断で開発が進んでいる『Summer Pockets』をよろしくです。
予約、受付中です。
(文章:Na-Ga)